#4 教育産業に依存しない

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「考える子を育てるコース」を深く知るツアー(4/10)

#4 教育産業に依存しない

学習力を基盤とすれば学力はその上に乗っかる上物。
学習力をつけずに学力だけ身につけさせようとすれば
当然、子供は自分自身の力だけではできません。
学習する力がないのですから。
結果、指導者をつけてなんとかすることになる。
そばに指導してくれる人がいないと
自分の力を伸ばすことができないのです。

そして、その効率も学習力がある子供に比べて
極めて低くなる。

これでは親御さんとしても
教育費も出て行く一方。
キリがありません。
そして、教育費をかけたからといって
それが必ずしもいい結果を生んでいるわけでもない。

そもそも学力指導というのは専門的な内容です。
中学受験の問題に至っては
大人でも歯が立たないような問題がゴロゴロしている。
それを自分自身の力で学ぶことができないとなれば、
専門家の力を頼るしかない。

まさしく依存している状態です。
確かに親にはどうしようもない。

今までの学習塾は学習力について触れてきませんでした。
本当は教育産業の関係者はみんな気づいてるんです。
学習力が一番重要だということを。

でも、そのことを口に出すことはしない。

なぜなら、
親が専門家に頼るしかない、というこの依存的状態こそが
教育産業が成立する一因でもあるからです。
親には手出しできない「学力」部分のみに光を当てることにより、
学力向上の専門家集団である教育産業は
より特別な地位を占めることができる。
自分達しか影響を与えられない部分のみに光を当て、
その部分を強調することにより一般家庭を教育産業に依存させる。
これが実態です。

私が学習塾で働いていたときも
会議で上司からこういう通達がありました。

「うちの塾に来たおかげでこんなに成績が上がった、
 そう思わせるようにきちんと演出しないといけない。
 塾に来なくてももう大丈夫と思わせたらダメです。
 塾に来ているからこそ成績がいいんだと思わせないと
 親は子供をやめさせてしまう。」

確かに正論です。
学習塾だって営利企業ですから。
数多くの競合他社がいる中で
しのぎを削って生徒の獲得に奔走している。
生徒がいなければ会社はつぶれてしまう。
それは事実です。

でも、やっぱりそれは違う。
本当の教育とはそういうものではない。

本人に

「自分自身の力で成し遂げたんだ!」

いかにこういう自信を植え付けるか。
それこそが本当に子供のためになる教育だと私は思っています。

「もう1人でできるよ。
 先生はもういらない。」

こう言われるのが本当の教育だと私は思うのです。